熱中症
梅雨から突然、真夏を思わせる暑さに突入ですね。熱中症のシーズン到来です。
ヒトでも、8月の夏真っ盛りよりは、梅雨明けから初夏にかけてのこのシーズンのほうが、熱中症が多いそうです。身体が急な暑さについていけないせいや、多少油断してしまうせいもあるようです。
毎年、必ずといっていいほど、赤ちゃんを車内に残したまま、パチンコに夢中になり、熱中症をおこしてしまったというニュースを耳にします。これだけ毎年ニュースになるのに、なぜ世の人々は学習しないのかと残念でなりません。
ニュースにはなりませんが、同じように、ワンちゃんを車内に残していて、熱中症をおこしてしまうケースも、毎年、繰り返される事件です。散歩中に倒れることもしばしばです。日中の暑い時間帯は論外ですが、夕方、涼しくなったから大丈夫だろうと思いきや、アスファルトはまだ熱いままですから、ヒトよりもアスファルト近くを歩くワンちゃんにとっては、岩盤浴状態だったりしますので、意外に危険です。お家で留守番中に熱中症をおこすケースも多いです。
ヒトと違って、汗をかかない動物では、熱の発散がされにくいうえ、熱を発散しようとして激しくパンティングすると、のどが腫れてさらに息苦しくなり、熱がこもりと悪循環の結果熱中症をおこしてしまいます。
猫ちゃんは、その点、熱中症になりにくいです。ご先祖はアフリカの砂漠地帯に起源されるともいわれてますから、暑くても、水分摂取が少なくても、ある程度耐えれるようになっているようです。猫ちゃんのおしっこがワンちゃんに比べて、濃くて臭ーいのは、水分を極力体内に留めておけるよう、腎臓で濃いおしっこを作る機能に優れているからです。
ただ、猫ちゃんでも、高齢になり、腎臓の機能が落ちてくると、濃いおしっこを作れなくなってきますので、薄めのおしっこになることで、おのずと排泄されてしまう水分量が増えて、体はいつも脱水気味ということになってしまいます。さらに、暑さが加わると、さすがの猫ちゃんでもヘロヘロになってしまいますから要注意です。
うちの長老17歳のゆきおくんも、今年は、今までにない程キツイようです。わが家は、締め切ってしまうとかなり暑くなりますので、留守中は、そのために奮発して設置した省エネタイプのエアコンをつけっぱなしにしていますが、それでも、玄関のくつを脱ぐところにペトーっと敷物のように伸びています。今までにはなかったことなので、今年はいよいよキツイんだなー、と心配してます。数日毎に点滴してあげることにしました。
暑くなってから、留守中の室温管理について、相談をされることが多くなりました。要は、エアコンをつけなくてはならないのかが問題のようですが、そのお宅によって、風通しや室温は様々だと思うので、お答するのも難しいです。結局、若い猫ちゃんなら、「ヒトがいっしょにいられる程度には、暑くなり過ぎないように」、高齢の猫ちゃんなら、「ヒトが心地よく感じる程度には涼しく」を目安にしていただくようお話しています。暑さには比較的強いとはいえ、暑すぎるのは健康上良くないですから、エアコンでなくても、水を入れたペットボトルを凍らせたものを扇風機の前に置いておくとか、氷枕にしてあげるとか、対策を考えてあげてください。
熱中症は、重症だったり、発見が遅れると、若いワンちゃんでも助からないことが多々あります。ヒトの不注意や配慮不足によることですから、悲しいばかりです。今年は、猫ちゃんだけなので、熱中症を診る機会はないかもしれません。
が、少し前まで、ちょっと(?)メタボな柴犬さんが、よく、まっ昼間に、当院の前をお散歩されてらっしゃいましたが、とても苦しそうにゼーコーゼーコーしながら、へたり込んでいましたので、熱中症になりやしないかと心配しておりました。そのうち、ご注意さしあげたほうが良いものかと思案しておりましたが、ここのところお見かけしなくなりましたので、ちょっと安心しております。もちろん、緊急事態には、運び込んでいただければ対処いたしますが、そんな事件は無いにこしたことはありませんので。
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