普通のヒトに戻って
地方で暮らしている高校時代の同級生が帰省してきたというので、久しぶりに懐かしい面々と集まり、よもやま話に花を咲かせてまいりました。学生時代から、自他共に認めあう個性的な面々の集まりではありましたが、社会人になってからも、それぞれの仕事も暮らしも様々で、知らない分野の貴重な情報源だったりします。そして、率直すぎるほど、率直な意見、質問は、新鮮でもあり、驚きでもあり、これがまた貴重な情報源でもあります。
たとえば、昨日の友人談。お母様がかわいがっている猫ちゃんが、外へ出てしまって、足に咬み傷を負って帰宅。近くのA病院で診てもらい化膿止めをもらってきたけど、激しくなめたせいか化膿がひどくなりB病院へ。「なめないようにとエリザベスカラーを付けてもらって、今こんなんになってる~。」と、エリザベスカラーを付けられた、不機嫌顔の猫ちゃんの写真をみせてくれながら、「A病院はヤブ医者だ!」と手厳しい評価。
きっと、エリザベスカラーを付けなかったA病院では、「エリザベスカラーを付けたまま、また外へ出てしまったら危ないかも。」とか、「わずらわしくて嫌がるだろうし、小さな傷だから大丈夫かな~。」とか、お気づかいあってのことなんじゃないかと、「ヤブ医者」という評価には、ちょっと、同情してしまうところもありですが。
しかし、しかし。なるほどです。「ひどくなめるようならエリザベスカラーを付けた方がいいですよ。」という説明が不足だったことは事実。それで「ヤブ医者」は、辛いところがありますが、率直なご意見ですから、こころして受け止めなければと、勉強させていただきました。
知ってるとは思うけど…念のため…「エイズにかかるといけないから外へ出ないように気をつけてネ。」と忠告したら、一同「???エイズ???」病院に来られる患者さんでは、猫ちゃんにエイズがあることも、咬み傷から感染することも、ご存じの方が多くなりましたが、世間一般では、そんなにも知られていないことだったんだー!と、これまた、センセーショナルなことでした。
診療では、わかりやすく、よりご理解いただけるようにと心がけてご説明しているつもりですが、「つもり」はあくまでも私が「つもり」なだけで、本当に伝わっているかは難しいことなんだな~と、痛感させられることでした。
ときに、こうやって、普通のヒトに戻ってみることって、結構大切なんですよね。
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