鳴かないこ
ワンちゃんを飼い始めた方から、時々、お受けする相談。「このこ、今まで、鳴いたことが無いんです。声がでないんでしょうか?」ひどく、心配されていらっしゃるのですが、「鳴かないんですか?鳴けないんですか?」そう、ご質問すると、たいてい「…?…」
声が出ないことを解っていて、発声することをしないでいるのは、人間ならではのことであって、動物には、そのへんのことは理解できないものです。たとえ、声がでない状態であっても、鳴きたければ、鳴こうとします。かすかなしゃがれ声や「ハッハッ」という息を吐く音だけで、声にならなくても、鳴こうとします。そうではなくて、まったく、口をひらかずにいるのは、「鳴けない」のではなく、「鳴かない」んであって、鳴こうとすれば、鳴けるはずなのです。
そう、ご説明しても、なお、「じゃあ、どうして鳴かないんでしょう。一度も、声を聞いたことがないんです。鳴けないんでしょうか。」「…ですから、鳴けないんじゃなくて、鳴かないんですよ。別に、鳴きたくないんじゃないでしょうか。」「どうして、鳴きたくないんでしょう。」…それは、解りません。おしゃべりなこもいれば、無口なこもいるんだと思います。
確かに、甘えて鳴いてくれたりするのも、私達にとっては、楽しみなことです。ですが、無駄なほどに鳴きまくるワンちゃんでは、逆に、鳴かれることが、苦痛、近所迷惑、トラブルのもとになったりして、かなり、困られているケースもあります。たいていはヤンチャで、興奮しやすい性格がゆえですので、「鳴かない」ようにトレーニングするのは、至難の業です。「鳴かない」こは、そんな、困り者のワンちゃんより、ずっと、お世話しやすい、いいこなんですが。
猫ちゃんでも、同じ、質問をお受けすることはありますが、たいていは、「鳴けない」のではなく、「鳴かない」のだというご説明に、納得され、安心されます。ワンちゃんの場合ほど、「鳴いてほしい」という期待はお持ちでない印象です。犬派、猫派などと言いますが、期待する付き合い方が、多少違うのかなあ…と興味深く感じられます。
我が家には、「鳴かない」こも「鳴き過ぎる」こもいます。帰宅すると、走り寄ってきて、出迎えの「ニャーーー!」。ソファーに座っていると、隣りで何やら「ニャーニャーニャーニャーニャー」。思わず、「何やねん!」と言いたくなりますが、解ってほしい何かを訴えてるんでしょうねェ。
対照的な単独行動主義者は、誰かが帰宅しても、お気にいりのベッドの上にドンッと横たわったまま、チロッとだけ、こちらをチラ見。ごはんが欲しくても、空っぽの器の前に座って、私をジロッと見上げるだけ。そう、無口でいられると、「何とか言えば?」って言いたくなります。私が眠っているときだって、かたくなに、鳴いて起こそうとはしません。両手(前足?)で私の頭をわしづかみにして、頭皮にキバでガリッ!「え~~~~!!」何の悪夢なのかと、目覚めたら、目の前にぶっちょづらの猫がどアップで接近中。どこで、そんな技を覚えたんでしょう。
この我が家の「鳴かない」こ。あまり、可愛げはないかもしれませんが、そんな、無愛想さも、にゃんこならでは。結構、楽しませてもらってます。
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コメント
うちの猫(のら)は、たまに来ては犬のエサを食べて犬小屋で寝泊り(犬は外で就寝・笑)
投稿: 小澤 | 2009年5月21日 (木) 13時35分