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2010年12月

2010年12月30日 (木)

年始休診のお知らせ

いよいよ、年の瀬になりました。今年は、なかなか、寒くならないと思えば、急な冷え込みに襲われたり、この時期にして、珍しく雷雨だったり。とっても、へんな気候ですね。

それでも、寒さがコタエル今日この頃。とくに、我が家が寒い。いままで、猫の足音対策で、全室カーペットだったのを、猫のアレルギー対策で、全室フローリング。窓にはカーテンでなく、ブラインド。きっと、そのせいでしょう。なんだか、今年の冬の夜は寒く感じます。随分、違うものだと驚きます。

以前は、猫どもは暖房なしで、お留守番をしいられていましたが、それでも、ベッドにもぐりこんだり、押入れの布団の中にもぐりこんだりと、適当にぬくぬく過ごしていたに違いありません。ですが、この度の、寝室、納戸立ち入り禁止につき、何とか暖をとれるようにしてあげなければ…と、ペット用ベッドを検討。各種検討の結果、もぐりこめるタイプのものに決定。袋状のひとり用と、マット状の中型犬でもOKな大きさのもの。これは、ふたり用に。

【ドギーマン】ぬくぬ...【ドギーマン】ぬくぬ...

こんなかんじに、きっと、大喜びで、もぐりこんでぬくぬくしてくれるだろうと大期待。ですが、ひとり用にと購入した袋状のものは、アメショー虫太郎が何故か大興奮して、振り回して投げ飛ばしてしまいました。あまり、お気に召さなかったようです。よく、わからんヤツです。

どうやら、マット状のほうは、お気に召したのでしょうか。冷たいソファーよりは、ふわふわ、ぬくぬくなので、ゴキゲンです。上に横たわり、手をモミモミ…。ですが、どうしても、中にもぐりこむことはしないようです。もう少し、寒くなったら、もぐりこむだろう…と思っていましたが、絶対入りたくないようです。

かわいい寝袋姿がみれなくて、ちょっと残念。それに、もぐりこまないんじゃ寒かろう…と心配です。暖房をつけっ放してやるしかないんだろうか…と、ただ今、葛藤中。エアコンよりは、床暖房が経済的だろうか…でも、だったら、床にじかに寝た方がぬくぬくだから、ベッドは不要なんじゃあ…。なんて、ちょっと、がっかり。

でも、ふたり用は正解だったようで、上に並んで寝たり、抱き合ったり、重なり合って寝てたり…と、ほほえましい寝顔をみせてくれています。

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仕方ないですねえ。床暖房を入れて、床にベッドをおいてみることにしましょう。

***年始休診のお知らせ***

当院は、年内12月31日まで、通常診療しております。 (AM9:30~12:00、PM4:00~7:00)

新年1月1日~3日は休診、4日(火)より通常診療とさせていただきます。ご迷惑をおかけいたします。

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2010年12月16日 (木)

猫ちゃんVSヒモ

猫であるがゆえに、って何故かは解りませんが、ヒモが大好き。そういえば、ワンちゃんって、それほどヒモに夢中にならないですよね。ヒモでじゃらして遊んであげると夢中になるのはもちろんですが、案外、そのへんに落ちてる、動かないヒモだって、ニャンコのお手々なら、巧みにヒョイッっと持ち上げ、「お!動いた!」とばかりに飛びかかる。ヒョイッ!飛びかかる。捕まえる。くわえる。くわえる。くわえる…。

アレッ!舌に引っ掛かって、とれない。外れない。外したい。ベロベロしてみる。ますます、引っ掛かる。どんどん、飲み込んでしまう…。悲しいかな、ニャンコのお手々じゃあ、舌に引っ掛かったヒモを掴んで外すまではできません。必死の格闘の末、長ーいヒモを全部飲み込んでしまうのです。

若かりし頃、大学の講義で、「猫の身体検査では、舌の下を注意深くみなければなりません。」と習ったあことがありました。その「見方」も教わりました。口を開けさせた状態で、下あごの真ん中を上へ押しあげると、舌が持ちあがって、舌の付け根が見やすくなります。

ここを、診る理由。唾液腺腫やその他、口腔内にできる腫瘍が隠れていることがあります。そして、ヒモです。これまた、何故かは解りませんが、舌の付け根にヒモが絡まりひっかかっていることがあります。

ここで、このヒモを引っ張りだそうなんてしてはなりません。もっとも、舌にキツク食い込んだヒモを掴むことは容易ではありませんし、引っ張ろうなんてすれば、猫ちゃんは激しく痛がるはずです。ほぼ、間違いなく、ヒモの先は胃を通り抜け、小腸ないしは大腸へ達し、引っ掛かったヒモにひきつられて、腸はキュッと絞められた巾着袋の口のようになってしまっているからです。そのヒモを引っ張ったりしたら、腸が裂けてしまうことになりますので、「口やお尻からヒモが出ていても、安易に引っ張っちゃダメ。」これも、大学で習ったことです。

臨床経験の無かったあの頃は、「ふーん…。」と思っただけでしたが、この教えはとても重要事項です。舌の付け根のヒモに気付かなければ、嘔吐や食欲不振の原因をあれこれと探らなければなりません。異物を疑うところまでたどりついても、胃腸の通過障害がないかを調べるのに、バリウムのようなレントゲンに映るものを飲ませて流れ具合を診る消化管造影検査をしようとすれば、それだけで、ほぼ半日ついやすことになり、その間にもヒモはどんどん腸に食い込んでダメージを重くしてしまいます。

ただ、どんなに注意深く診ていても、ミシン糸のような細い糸が、舌の根元に埋もれてしまうほどにきつく食い込み過ぎていたケースで、結局、手術するために全身麻酔をするまで、解らなかったことがありました。舌の付け根にヒモが絡んでたら、口をもごもごさせたり、手で口のあたりを掻く仕草なんかをしそうなものですが、この猫ちゃんは、ただ、じっと、ふさぎこんでいるだけ。解ってあげるのに、随分と手間取ってしまって、申しわけなく心痛んだケースでした。

飲み込んでしまったヒモは、手術をしてとりだすしかありません。腸のダメージ度によっては、ヒモをとりだすだけでは済まないこともあります。再起不能になった腸を切り取って、健常なところ同士でつなぎ合わせる手術をしなければならなかったり、すでに、腸が裂けていれば、腹膜炎を起こして、命とりになることだってあるのです。

ヒモで遊んであげるのは良いのですが、猫ちゃんのひとりヒモ遊びは危険がいっぱいです。猫ちゃんの手の届くところには、魅惑的なヒモ系のものがないように、お心配りをよろしくお願いします。

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