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2012年4月

2012年4月27日 (金)

GW中の診療

GW中の診療も、通常通りに日祝日休診です。

4月28日(土) 通常診療

4月29日(日)~30日(月・祝) 休診

5月1日(火)~2日(水) 通常診療

5月3日(祝日)~6日(日) 休診

予め、ご了承のほどお願い申し上げます。

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2012年4月25日 (水)

猫の血液型

猫にも血液型があります。

意外と知られていないようなので、待合室に猫の血液型検査の案内を貼り出したら、「へえー。」と興味深げにご覧いただいているようです。

ヒトの血液型では、ABO式が一般的な分類方法ですが、猫の血液型では、AB式が一般的です。A型、B型、AB型の3型があります。

日本在来種はA型が圧倒的に多く、洋猫さんではB型もボチボチ。AB型はマレなようです。

輸血が必要になった場合、本来は、拒否反応がでないかの検査を、予め行わなければなりません。クロスマッチ(交差試験)といって、輸血される猫ちゃんの血液と、供血する猫ちゃんの血液を反応させることで調べます。

それぞれの赤血球と血漿を分離して、輸血される猫ちゃんの血漿×供血する猫ちゃんの赤血球の反応(主交差試験)と、輸血させる猫ちゃんの赤血球×供血する猫ちゃんの血漿の反応(副交差試験)を見ます。拒否反応の出ない組み合わせでは、混ぜ合わせてもサラサラのままですが、拒否反応が出る組み合わせだと、赤血球が凝集してブツブツがつくられます。

単純な検査ではありますが、反応を見るに至るまでに、赤血球を何度も洗浄したりと、かなり手間ヒマかかる検査なので、ホントにホントの緊急輸血が必要な場合には、そんなことしていられるハズはありません。なので、健常なうちに、血液型を知っておくことは重要です。

輸血経験がない猫ちゃんであれば、ホントにホントの緊急事態には、クロスマッチ(交差試験)をせずに輸血することもあります。猫全体ではA型が圧倒的に多いので、お互いA型のことが多いということと、A型猫ちゃんが持つ、B型血液への拒否反応は弱いので、かりに、A型猫ちゃんに、B型血液を輸血しても、直ちには大きな問題にならないことが多いからです。

ところが、B型猫ちゃんにA型血液を輸血すると、強い拒否反応が出ますので、超危険です。なので、事前に血液型を知っておく事は、いざという時、重要な情報となります。ただし、輸血経験があると、「自分のでない血液に対する免疫記憶」が作られ、同じ血液型同志でも、拒否反応を起こすリスクが上がりますので、念の為、クロスマッチ(交差試験)も行うのが望ましくなります。

出産させる場合にも、血液型を知っておく事は、重要です。A型仔猫が、B型母猫の母乳を飲むと、B型猫ちゃんの強いA型拒否のために、仔猫の血液が壊れて溶血性黄疸を起こし、亡くなってしまうこともあるのです。

このパターンは、B型母猫×A型父猫の組み合わせを避けることで防げますし、万が一、B型母猫がA型仔猫を出産したら、すぐに母猫から放して、人工哺乳、育仔をし、トラブルを回避しなければなりません。

猫ちゃんの血液型は、もちろん血液で検査します。便利な検査キットがありますので、院内で検査が可能ですから、その場で結果が解ります。血液型で猫ちゃんの性格が解るかは、、、?ですが。

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2012年4月17日 (火)

ウンコの怖い話

「もう、2日も便が出ていないんです!」とご心配されて、相談を受けることがあります。

尿が2日間も出なければ、尿となって排泄されるべき毒素が、身体中に回ってしまって、死んでしまいますから、それはそれは一大事です。ですが、便が2日間出ないことは、もちろん、健康的ではありませんが、通常は、まあ…そんなに大騒ぎするほどのことにもならないでしょう。もっとも、その後に、たまった分をスッキリ出せればの話ですが。

猫ちゃんには、巨大結腸症という、その名の通り、大腸のうちの結腸という便がたまる部分が巨大化してしまって、骨盤の中を通れないほどの巨大ウンチを作り上げてしまう疾病があります。こうなってしまうと、ウンチはどんどん巨大化され、たまり続け、あげくの果てには、ひどく体調を崩してしまいます。

「便が出にくそうで、トイレでいきんでは吐くんです。」というのが、たいていのオーナーさん的主張です。が、中には、「下痢してます。」と主張されるケースもあります。これは、激しい便意のために、大腸の粘液で溶かされた巨大便の溶け汁がポタポタ出ているために、そう、勘違いしてしまうのです。

診察台の上で、常にウンチポーズの猫ちゃん。腹部を触診しようとすると、「ウギャオー!」とやりきれない雄叫び。手に触れるのは、巨大なウンコ、ますます必死にいきんで、嘔吐してしまうことも。

獣医さん的には、触るだけで、まさに手に取るように解る、巨大結腸症です。ですが、そうなってしまった理由には、結腸の神経がダメで、本来の蠕動運動が出来なくなっているケースの他に、骨盤が変形して狭まっていることもあるので、レントゲン撮影は必須です。

骨盤の変形は、栄養的な理由で、発育が悪くて生じることもありますが、かつての骨盤骨折が、変な形のまま自然癒合してしまったために生じることも多く、保護された猫ちゃんだと、事故に遭っていたことを、オーナーさんも知らないことがあります。

さてさて、そんな悩める巨大ウンコの猫ちゃんですが、単に苦しい、痛いという苦痛だけの問題ではなく、時に、命にかかわるほどの大事に至ることがあります。そもそも、ウンチは身体にとっては出さなくてはならない物の塊ですから、長期間たまり続けると、身体に悪い毒素や菌が大発生してしまい、重症の肝臓、腎臓障害などを引き起こしてしまうのです。

それほどの重症さんでも、「便が出てないのは2日だけなのに!」と、それほどまでに重症なことを信じ難く思われることもあります。確かに、3日前までは出ていたのでしょうが、便が出にくい猫ちゃんでは、100%出しきれていないことがあります。仮に、出ていたのは、出さなければならない便のうちの50%だけで、もう50%は、日々、結腸内に蓄積されていってたとしたら…。1ヶ月間たつと、2週間便が出ていないのと同じ状況になるわけです。想像するだけで、辛そうですよね。

なので、2日くらい便がでなくったって、その後、スッキリ!全部出せれば、まあ、なんとかなるんです。毎日出てたって、50%ずつしか出せずに貯まっていく方が、怖いってことです。

そんな、便秘猫ちゃんの排便%を上げるためにとられる内科的な対策としては、①腸蠕動を促進する薬の投与、②便の水分を保つ薬の投与、③残渣の少ない食餌の給餌、④脱水症状を起こしやすい、腎機能障害などがある場合は、定期的な点滴治療などなどです。

が、内科的にコントロールできなければ、結腸全体を切除する手術を選択することになるかもしれませんし、骨盤の変形がひどい場合は、骨盤腔を広げるための手術が必要なこともあります。

ともかく、猫ちゃんの便秘と上手く付き合うには、たとえ、毎日、便は出ていても、「ウンコ貯まり度チェック」の定期通院をして、貯まり過ぎないうちに出してあげるのが賢明だと思います。オーナーさんでも、熟練してくると、「ウンコ貯まり度チェック」の達人になられますが、便秘猫ちゃんにありがちな、デブデブちゃんだと、なかなか難しいですね。

たかが便秘、されど便秘、ウンコの怖い話です。

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2012年4月 5日 (木)

狂犬病予防注射

4月~6月は、狂犬病予防月間です。

昨年までに、登録を済ませているワンちゃんのお宅には、市町村から案内が届いているかと思います。

狂犬病は人畜共通の恐ろしい伝染病です。戦後間もないころまでは、日本でも多く発生があり、多くの方が命を失った病気です。人への感染は、主に、狂犬病に感染した犬に咬まれることによるものでした。狂犬病に感染すると、脳炎を起こしますので、本来の性格や意識は無くなり、病名のごとく「狂って」しまいます。元は、大人しくて従順なワンちゃんでも、飼い主さんも何も関係無く、襲いかかるようになります。

この大病から人を守るために、日本の狂犬病を撲滅せんと立てられた法律が、「狂犬病予防法」です。犬を飼育する場合、①市町村に登録をすること、②毎年1回、狂犬病予防接種をすること、③犬には、鑑札と予防接種済票を付けること、が義務付けられています。

日本では、狂犬病撲滅宣言されており、もう何十年も発生がありませんが、まだまだ、世界中では発生がやみません。すぐ、お隣の国だってそうなんですから、いつ、また、何時、日本に再侵入してくるか解りませんので、気を緩めることなく、予防を遂行していかなければなりません。

狂犬病予防注射は、一年中、動物病院で接種することができますが、公の管理としては、年度ごととなっていますので、市町村からの通知は年度初めの4月に発送されます。大勢のワンちゃんの予防接種に対応できるように、多くの市町村では、この時期に、狂犬病予防集合注射を実施しています。

堺市でも、4月中に各指定日、指定場所にて集合注射が実施されます。私も、堺市獣医師会の業務として、集合注射の担当があります。下記両日が、私の担当日となります。帰路の道路事情によっては、午後診療の時間に少々遅れるかもしれませんので、予めご了承くださいませ。

集合注射の日程は都合がつかなかったり、大勢のワンちゃんがいるのは苦手な場合は、動物病院で接種するようで問題ありません。

当院でも、狂犬病予防接種が可能です。診療時間中は猫ちゃん専用になりますので、あらかじめお電話でご予約いただき、午後3:30にご来院いただけるようお願いしております。ご費用は集合注射と同じです。その場で鑑札、注射済票の交付(市への手続き代行)も済ませることができます。

*4月17日(火) および 4月20日(金) 

堺市狂犬病予防集合注射の担当のため、道路事情によっては、午後診療開始が少々遅れる場合もありますので、予め、ご了承くださいませ。

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