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2013年3月

2013年3月30日 (土)

暖かくなると、、、

暖かくなってくると、動物病院業界は、ザワザワし始めます。

市町村から、ワンちゃんを飼育する場合の義務である、狂犬病予防接種の案内が届き始めます。市町村によっては、日時場所を指定しての集合注射が行われますが、ご都合が合わない場合や、たくさんのワンちゃんが集まるのが苦手だったり、治療中の病気がある場合などは、個別に動物病院を訪れて接種しなければなりません。

それと、蚊が媒介するこわーい寄生虫病のフィラリア予防が始まります。どうも、地球は年々、温暖化しているのだか、暖かくなる時期が早まっているようです。蚊の活動開始も早まっているので、おのずとフィラリア予防期間も早まっています。

フィラリア予防のメカニズムは、蚊に刺されて感染したフィラリア子虫を1ヶ月分まとめて駆除する方法なので、蚊に刺され始めてから1ヶ月以内に予防開始すれば大丈夫ではあるのですが、「分かっていても心配だし、狂犬病予防接種もしなきゃだし、動物病院が混み合わないうちに済ませたいし、、、。」という、熱心かつ賢明なオーナー様が、より早めに来院されるのでしょう。ワンちゃんを診療している動物病院さんでは、忙しくなり始めたという声を聞くようになりました。

当院でも、4月に入ったら、フィラリア予防開始のご案内葉書の準備にとりかかり、暖かくなり具合をみつつ、ご案内する予定にしております。ですが、すでに暑いくらいに暖かい日もあって、「早めにご案内さしあげなきゃかなあ。。。」と思ったり、かと思えば、肌寒く冷え込む日もあるしで、三寒四温とは良く言ったものです。

このところ、何故か、当院では膀胱炎の猫ちゃんが続々と来院されます。通常、急に寒くなる秋口に多いものなんですけど。要は、この寒暖の差が、急に寒くなったのと同じ体調変化をきたしてしまうのでしょう。

猫ちゃんの健康管理もですが、皆様ご自身も、体調を崩されませんよう、、、ご自愛くださいませ。

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2013年3月25日 (月)

症例検討会

私が勤務医時代から所属している研究会では、毎年3月に「症例検討会」が開催されます。そもそも、この研究会は、私より一回りほど先輩の先生方が、日々の診療で疑問に思うことや、判断に迷う症例について、膝を付き合わせて議論し合う勉強会を始めたことに発すると聞いています。

そんな、初めは仲間内の会も、今では60病院が所属する会となりましたので、さすがに膝を付き合わせてというわけにもいかず、セミナー室を借りての、ちょっとした講演会なみのイベントです。

今回は、朝から夕刻まで、びっしり、18病院からの発表がありました。それぞれの症例についての意見交換あり、大学の先生から貴重なコメントもいただけるという、とても勉強にもなり、他病院との交流もまた楽しい会なのです。

今回は、当院からも発表させていただきました。マレではありますが、何度か遭遇し、苦戦続きの難題症例についてです。大学の先生から、コメントいただけるなんて、またとないチャンスなのです。

ですが、準備は大変。PCとにらめっこしてスライドを作成したり、要旨の文書を作成したり、情報収集のために英文の文献を翻訳しながらのお勉強。。。もちろん、日々の診療をしながらですので、久々に受験生気分でした。

重症の糖尿病でありながら、胸水や肺水腫といった循環不全状態もが合併している症例についての発表をしました。重症の糖尿病猫さんは、通常、ひどい脱水状態なので、十分な点滴をしなければなりませんが、循環不全状態に陥ってしまっているのに、さらに点滴するのは危険なのです。何から始まり、こんなことになってしまったのか、どうすれば救えるのか。

何か、私の知らない名治療があったり、似た症例に遭遇した経験談などお聞きすることができるかもしれないと期待大だったのですが、残念ながら、そうそう、よくあることでは無かったようです。大学の先生も、「これほどなのは、診たことがない。。。」と絶句。それはそれで、よほどのレア・ケースだったことが再確認できたわけで。

つまりは、よほど状態が悪くなってしまっていたケースだったということなのかもしれません。「救える方法があったのでは、、、」と、繰り返されていた自問に、「やはり、仕方なかったのかもしれない。」と、ほどほどの納得。それだけ、猫の病状はなかなか把握が難しいもので、気づいたときには、救済が難しいことも、ままあるのだ、、、ということなのでしょう。

納得したような、やっぱり無念なような、、、でありました。

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