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2013年7月

2013年7月31日 (水)

来院時のご注意

先日、近隣の獣医さんから、逃走してしまった猫ちゃんについてのご連絡がありました。病院に来院された猫ちゃんが、帰宅途中に逃走してしまったそうです。4ヶ月齢の♂ロシアンブルーです。

ペットショップで購入した際に入れてもらった、段ボール製のキャリーに入れて、自転車のカゴに乗せていたそうなのですが、キャリーの端から、無理やり押し出てきて逃走したようです。病院でも、少し不安に感じて、「ガムテープで貼りましょうか?」とお伺いしたそうなのですが、「紐もつけてあるし大丈夫だろう。」とそのまま帰宅されての事件だっただけに、病院スタッフさん達もかなり悔やまれているに違いありません。

当院へも、猫ちゃんを抱っこしたまま来院されるケースがあり、ご忠告差し上げるのですが、「このこは、キャリーに入らない。」「キャリーに入れると暴れる。」「リードを付けてるから大丈夫。」「このこは恐がりで逃げたりできない。」と、お聞きいれ頂けないこともしばしばです。

もっとも、お家にいる時は、大人しいかもしれません。怖いとうずくまるだけかもしれません。一般の方は、パニックに陥った猫ちゃんを見る機会などないでしょうから、そうおっしゃるのも仕方ありません。

「借りて来た猫」と言うように、かしこまって大人しくなる猫ちゃんもいますが、「豹変」とはこのことかと思わせるほどに凶暴化する猫ちゃんもいます。パニックに陥ってしまうと、飼主さんが呼ぼうがなだめようが無駄です。というか、あっという間に腕の中から飛び出してしまうでしょう。

パニックになるかどうかは、日頃の性格など関係ありません。予測も不可能です。今日に限ってということもあります。「うちのこに限って。」と過信せずに、十分な安全対策をお考えください。便利なのは、洗濯ネットです。大きめの洗濯ネットに入れてからケージに入れておけば、診察室で出す際にも、安心かつ容易です。

キャリー通院は、感染症についても、感染しないための防御策であり、感染させないためのマナーですので、キャリーを嫌がらないようにトレーニングしたいものです。病院に来る時にだけキャリーを出してくるのではなく、日頃から、キャリーを開け放して置いておき、お気に入りの隠れ家にしてもらう。キャリーに入って食餌するようにする。など、工夫次第で、キャリーに入るのを嫌わなくなります。フェロモン剤のフェリウェイを吹きかけたタオルなどを中に入れておくのも効果的でしょう。

逃走してしまったロシアンブルーさんは、今もまだ行方不明です。毎日、探し歩いているそうですが、見つからないようです。それで、もし、それらしい猫ちゃんを保護して来院されたら、一報してほしいということで、当院へもご連絡いただいたのです。初めて飼う猫ちゃんとの楽しい暮らしが始まったばかりの飼主さんの心痛と、どこかで戸惑っている猫ちゃんを思うと、心配でなりません。

全身グレー色の中猫さんを見かけたり、そのような猫ちゃんを保護したというお話をお聞きになられましたら、ぜひ、情報提供をお願い致します。

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2013年7月26日 (金)

お盆中の診療について

当院では、とくにお盆中の休診日を設けておりませんので、カレンダー通りで日曜日のみが休診日となります。

ただし、お盆期間中は、メーカーさんが休業するため、フードの入荷ができなくなります。当院にも在庫に限りがありますので、お早めにご準備ください。

すでに、お盆中のホテル予約が入り始めております。ご希望の際は、お早めにご予約ください。

ホテル受付には、予め、ワクチン接種とノミ予防が必要です。(ワクチン接種が終了していない仔猫のホテルはお受けしておりません。)

当院にて診察歴のない猫ちゃんの場合は、事前に診察を受けていただき、年齢や状態によっては、必要な検査を受けていただく場合もございます。

直前のご連絡の場合は、お受けできないこともありますので、お早めにご相談ください。

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2013年7月18日 (木)

長寿動物表彰募集締め切り間近です!

9月21日(土)、大阪中央公会堂で開催される大阪動物愛護フェスティバルで、表彰される長寿動物のお申し込み期限が迫っております。

猫ちゃんの対象は18歳以上です。

当院からは、今年5月に20歳の誕生日を迎えたスージーちゃんがエントリーしています。

Dscn1786 すっきりサマーカットしてもらってのおめかしショットをお送りいただきました。

9月21日(土)当日、フェスティバルにご出席いただけると、お写真をスライドにして上映、ご紹介されて、表彰くださいます。記念品として、お写真がプリントされたマグカップもいただけます。

申し込み期限は、7月19日(金)必着です。当日までにデータをお送りいただければ、申し込み可能ですので、ご希望の方は当院までお問い合わせください。

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2013年7月10日 (水)

長寿動物表彰募集

毎年、9月に大阪市中央公会堂で開催される大阪動物愛護フェスティバルで、長寿動物が表彰されますが、今年も、募集中です。

対象は14歳以上の大型犬、16歳以上の中・小型犬、18歳以上の猫です。

応募して、当日も参加すると、写真入りの記念品と表彰状をいただけます。昨年は、マグカップでした。エントリーした中での、最高年齢の飼い主様が、代表で表彰式にたたれるそうで、昨年は、24歳の猫ちゃんだったとか。当院から、エントリーした猫ちゃんもかなりのご高齢でしたが、「負けた・・・」と残念がってらっしゃいました。

参加しない場合、記念品はいただけず、表彰状のみ病院経由でお渡しすることになります。

大阪府もしくは大阪市獣医師会会員病院からの応募になります。予め、写真データを送っていただくなど、必要事項がありますので、かかりつけの動物病院へ、お問い合わせください。

今年は、9月21日(土)午後1時30分から4時30分までの予定です。長寿動物の表彰式以外にも、楽しい講演会も催されますし、大阪市中央公会堂の中に入れる貴重な機会ですので、一般の方々も、是非、ご参加ください。

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2013年7月 4日 (木)

猫の心雑音

先日の学会で、興味深いお話を聞くことができました。と言っても、私的に興味深いだけなんですが。ここ数年疑問に感じていたことがクリアになって、スッキリ気分です。

聴診器で心臓の音を聴くと、歯切れ良く「トクッ、トクッ」という音が聞こえるのが正常ですが、「ザッ、ザッ」とか「シャッ、シャッ」とか、「バラン、バラン」とか、濁ったり、ズレたり聞こえるのを、心雑音と言います。

心雑音が出る仕組みには、主に2通りあって、1つは、血液の流れに乱れが生じるためです。心臓内にある弁の締りが悪くて、心臓内で血液の逆流が生じたり、心臓の左側(全身へ血液を送り出す側)と右側(全身から返ってきた血液を肺へ送り出す側)に短絡があって、あらぬところへ血液が流れ込むようなケースです。

もう1つは、心臓の問題ではない理由によるものです。貧血、発熱、敗血症、妊娠、腫瘍性疾患、甲状腺機能亢進症などです。血液の粘稠性の影響だったり、血圧の影響だったり。それに近頃、「動的右室流出路閉塞」なる新しい知見が報告されたそうです。私も初耳でしたが、心拍数が増えると、全身へ血液を送り出す大動脈が、心臓の右側へずれて、右側の部屋を狭くしてしまうことによる雑音だそうです。

なんだか、難しい話になってしまいましたが、そんなこんなで、心臓が悪くなくても心雑音が聞こえる理由は色々とあるということです。ですので、心雑音の原因究明には、心臓の検査だけでなく、全身状態全てについて探索しなくてはなりません。

今回、興味深く感じたことは、心臓にもそれ以外にも異常がなくても、心拍数が増えたというだけで、心雑音が発生する「動的右室流出路閉塞」なるメカニズムが解明されたことです。実際、心雑音以外に異常のない猫を超音波検査して、雑音が発生するような心臓の問題が特定できないケースは50%もあるんだとか。

ちょっとビックリさせてから聴診した際に、心雑音が聞こえる猫ちゃんのうち50%は、安静にしている時は、心雑音が無いという報告もあります。

これまでに、心雑音があるからと、超音波検査をしても、これといった異常を見つけられないケースに、結構、遭遇してきました。その度、「何か、見落としがあるのではないか。」「私の超音波検査のテクニックが問題なんだろうか。」等々、困惑せずにはいられませんでしたが、50%もが異常なしなのなら、私の見立ても、そこそこイケてると思われます。

で、納得、安心、私的にはちょっと感動のお話だったのです。

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