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2014年4月

2014年4月25日 (金)

GW中の診療のご案内

例年通り、日祝日は休診となります。

お食餌や継続の内服薬が不足しないようお気を付けください。

療法食や病院販売一般食も24時間通販購入できる『当院公式通販サイト』 (携帯電話からはこちら)がございます。

登録・認可のお手続きを済ませてからのご利用となりますので、急な入用に備えて、是非、お申込み下さい。

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2014年4月18日 (金)

ご懐妊

♂♀の猫ちゃんがいるお宅で、ちょっと、怪しいムードだからと、大急ぎで♂ちゃんを去勢手術されましたが、時すでに遅し。どうやら、ご懐妊済みだったらしく、「お腹が大きくなってきました・・・。」とのこと。産ませて里親さんを探すとおっしゃるので、胎仔数の確認をするためにレントゲン検査を受けるようおすすめしました。

お腹がポンッ!と張った可愛い女の子です。触診すると、ピン球サイズくらいの小さな胎児らしきに触れます。超音波検査で確認すると、間違いなく、すでにご懐妊。

胎仔の心臓は、心拍数200/分を超える速さで元気に動いていますが、まだ、背骨がはっきりしないので、レントゲン撮影をしても薄くしか写らず、胎仔数の把握が難しいかもしれないのでと、2週間後のレントゲン検査を予定しておりました。

2週間ぶりに来院された♀ちゃんのお腹は、ポンポン!けれど、胎仔は2匹のみ。ジャンボBABYになり過ぎなければよいのですが。。。

念のため、難産に陥ったケースについてご説明を差し上げました。体温が平温より1度以上下がってから24時間しても出産が始まらない場合。強い陣痛や破水してから、30分以上たっても出産しない場合。1仔産んでから、4時間以上しても1仔目の出産が始まらない場合、等々。

もちろん、例外もありますので、母体、胎仔ともに、問題がなければ、様子をみることもありますが、問題ないかの判断は、レントゲン検査で胎仔の位置を確認したり、超音波検査で胎仔の心拍数を確認しなければなりませんので、「おかしい?」と感じられたら、来院いただかなくてはなりません。

猫ちゃんでは、予定日の特定は難しいので、胎仔の大きさからして、GWまでには出産するだろうと想定して、それまでに出産しなければ来院いただけるようお話しました。さすがに、それまで成長し続けると、自然分娩できないジャンボBABYになってしまうでしょう。

通常、動物の帝王切開には、ヒトと違って、全身麻酔が必要なので、胎仔への影響を考えると望ましくないのですが、胎仔が大き過ぎたり、頭の大きな犬種など、明らかに難産が危惧される場合は、計画的に帝王切開を行うこともあります。

なんとか、無事、出産して、子育てしてくれることを願うばかりです。

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2014年4月 3日 (木)

神経学的検査

先日のセミナーは、神経学的検査のお話でした。

冒頭、「神経は、組織に囲まれていて見えないので、それなりの病変部位の見つけ方が必要」というお話で始まりました。

なるほど。脳は頭蓋骨に囲まれ、脊髄は脊柱に囲まれ、末梢神経は筋肉などに囲まれて、見ることはできません。

そこで、生じている症状から、どこに問題が発生しているのか、探りを入れなければなりません。「探り」としての重要事項は、飼い主様からお聞きする情報と、神経学的検査が大きく占めていて、MRIやCT検査の重要性は10%程度に過ぎない、というお話も、ぐっと、心をつかまれるものでした。

なるほど。近年、MRIやCTが普及するに従い、撮影すれば解るだろうと決めてかかってしまいがちなことを反省せねばなりません。

神経学的検査と言われても、ピンと来ないかもしれませんが、誰しも病院で受診した際に、膝小僧の下をトンッと打診槌で叩かれて、足先が勝手にピョンッと上がる検査を受けたことがあると思います。これは、末梢神経障害の有無をチェックするための神経学的検査です。

こういった反射が低下しているのか、亢進しているのか。様々な神経学的検査を組み合わせて、障害が起きている部位を探っていきます。そのための色々なグッズもご紹介くださいました。診察台の上ではカチカチに緊張してしまうので、床で検査を行う為に、滑らないようストレッチマットを準備されていました。挙動を観察するための、遊具や猫じゃらしまで。

実際、動物の場合、性質によっては、神経学的検査は困難なこともあります。ご家族以外の人には飛びかからんとするほど攻撃的なワンちゃんや、ちょっとでも触れようものなら、毛を膨らませて「ッター!!!!」っと怒り狂う猫ちゃんでは、まず無理ですが、そこまでとはいかなくても、たいていの猫ちゃんは、緊張し過ぎて、うまくできないことが多いです。

手足の先を裏返しにして、サッと戻るかを診たり、片手、片足でトントンと横っ飛びが出来るかを診たり、手足の甲を診察台のヘリに触れさせたら、台の上にトンとのせるかを診たり、後躯を持ち上げて手押し車ができるか、上半身を持ち上げて後ろ歩きができるか、等々。文章にすると、よく解らないですね。実際に見ていても、説明無しだと、「うちのこに何するの!?」ってな猫いじめにしか見えないと思います。

なので、嫌がったり、怒ったりすることもあります。「いや〜ん」とクネクネ、ダラダラされると検査になりません。怒って、バタバタされても検査になりません。その点、床に降ろせば、トコトコ歩いて見せてくれるワンちゃんのほうが、神経学的検査はやりやすいです。

なので、猫ちゃんでは、仕方ないなりに、色々診せていただきます。耳をコチョコチョしたり、まぶたをチョンチョン触ったり、ほっぺを撫でたりするのも、からかってるのではありません。顔面神経のチェックです。眼の前へ、指をスッと伸ばすのも、脅かそうってわけではありません。見えてるかのチェックなのです。

今や、自然の流れで、神経学的検査を診察に取り入れていますが、大学の授業で、初めて習った時は、かなりの関心事でした。セミナーを受けながら、そんなことも懐かしく思い出しておりましたが、なんと、四半世紀も昔の出来事になってしまったことに気づいてビックリです。

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