« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »

2014年7月

2014年7月25日 (金)

暑い・・・

暑いですね。日中、留守にする我が家では、やむなく、エアコンつけっぱなしです。つい、先日までは、それをあまり心良く思ってないかのように、エアコンの届かない廊下やトイレで昼寝していた猫どもでしたが、さすがに、今日は、エアコンの真下のソファーでダラダラしています。

毎年のことですが、「猫は暑いの苦手なんですか?」「エアコンは何度に設定すればいいんですか?」といった質問をお受けします。

犬に比べれば、暑さに強い動物ですが、限度があります。「帰宅したら、ヘロヘロになってた。」と、大慌てで来院された猫ちゃんがいました。日中、締め切った室内でお留守番していたそうです。そりゃあ、ヘロヘロになるでしょう。。。(´д`)

エアコンの設定温度は、環境やエアコンによって、違ってくるので、一概に「何度」とお答えしようがありません。因みに、我が家のエアコンは「かなりエコ設定」という温度設定にしています。冷えすぎるのが好きでない私で、ちょうどいい温度です。

エアコンの話になると、以前、熱中症になったパグ犬さん宅を思い出します。ペットショップで可愛さあまりに衝動買いしてしまったパグ犬さん。それはそれは可愛がってらっしゃいましたが、初めての夏、熱中症に陥って緊急来院。

また、この暑い日中に、お散歩でも行ったのかと思いきや、お家の中で一緒にいたとのこと。なのに、なんで?と思ったら、お宅にエアコンが無いと、、、。(^^;)

顔の長い系のワンちゃんなら、風通し良くしていれば大丈夫でしょうが、パグやブルドックのような短頭種は、「ブヒブヒ、フガフガ、ガーガー」それでなくても、半窒息状態ですので、暑さでパンティングし過ぎるのは致命的です。喉が腫れて、更に呼吸しづらくなるので、熱がこもって熱中症になるか、窒息死するか。いずれにしても危険です。

切々とご説明をして、「エアコンがなきゃ、パグさんは大阪の夏を越せない。」と説得にかかりましたが、「エアコンを付けるには電力が足りなくて、大元から電気工事をしなくちゃならないから・・・大事だの・・・費用がスゴイんだの・・・。」と、快諾得られず。

その後、よくよく注意を払って、何かと対策をとっていたようではありますが、そう経たないうちに、二度目の熱中症でご来院。さすがに、奮発してエアコンを付けてくださることになりました。

それからまもなく、ブルドックの仔犬同伴でご来院。「お父さんが、ペットショップで可愛さあまりに買ってきちゃって。。。」と・・・苦笑いの奥様。「エアコンつけたし!!!ブルドック飼っても大丈夫でしょう!?」って・・・楽しそうなご主人。まあ、そうかもしれませんが、衝動買いはダメですよ。。。

|

2014年7月16日 (水)

インスリン注射

猫にも糖尿病があります。治療、といっても治るわけではありませんが、糖尿病による弊害が強く起こらないように、インスリン注射でコントロールしなければなりません。

ほそーい針の注射器で、ほんの少量の注射をするだけですから、さほど痛くなんかないと思うのですが、「何かされる」感は否めないらしく、手こずる猫ちゃんもいます。

今日、定期健診で来院された猫ちゃんは、比較的軽い糖尿病です。その日の体調によるのか、気分によるのか、尿に糖が下りたり、下りなかったり。記録を拝見すると、2〜4日毎に尿糖が下りるようです。

なので、毎日、尿糖をチェックして、糖が下りてる日だけ、インスリン注射をするようにしています。他にも、猫ちゃんがいるご家庭ですが、「便をした後、もう一度、尿をしに行く。」というこの猫ちゃんの行動パターンがあるらしく、ちゃんと、この猫ちゃんんの尿検査をできるんだそうです。

そうしたら、猫ちゃんのほうでも、「オシッコを調べに行く=注射される。」と、お母さんの行動パターンを読むようになったらしく、尿試験紙を持って、トイレチェックに行こうとしたら、そおーっと、抜き足差し足で、遠ざかろうとしていたとか。その姿を想像して、大笑いしてしまいましたけど、猫ちゃんの賢さって、感心します。

以前、ご家族にだって、気安く触らせないほど気位の高いペルシャ猫さんが糖尿病になり、お家でインスリン注射をできるようになるまで大変苦労したことを思いだしました。毎日、毎日、病院に通って、スタッフの手助けを借りながらも、なかなか、上手く注射できなくて、お姉さんは困って大泣き、猫さんは怒って大鳴き。

ですが、「注射が終わったら、ご褒美のフード。」を徹底して繰り返しているうちに、注射の時間になったら、自らピョンッと処置台代わりのテーブルに飛び乗ってきて、大人しく注射されるようになったんだとか。お姉さんの愛情勝ちですね。

猫ちゃんの糖尿病は、気ままそのもの。様態が変わりやすくて管理が難しいです。ご家族の献身的なお世話あってこそですが、上手くお付き合いできれば、長年、元気に過ごしてくれますので、注意深く、でもナーバスになり過ぎずに、お付き合いしていただきたいものです。

|

2014年7月 4日 (金)

消化管内異物

「2日前から、急に吐き始めて、食欲もなくなってきました。。。」

初診の患猫さん。まず、カルテをチェック。年齢=2歳→異物かな・・・。種類=野良猫→え?人慣れしてなくて、凶暴なんやろか・・・。

とりあえず、診察のため、キャリーから出てきていただく。長毛で気品ある顔立ちの、キレイな猫さん。そーおっと触れてみる→とっても大人しい(内心ホッとする)。仔猫の時に保護した猫ちゃんなので、種類=野良猫と記載したらしいけど。もう、野良猫じゃないし。(笑)

3日前に、足にマニキュアを塗るときに、指の間に挟むスポンジを誤食するところを目撃していたらしい。その日と、次の日に嘔吐して、相当量吐きだしてはいたとのこと。その後も嘔吐が止まらず、食べなくなってきたというお話。

触診すると、1.5cm位の塊が触れ、触られるのを嫌がる=痛がる感じがあります。基本、スポンジはレントゲンに写るものではありませんが、レントゲン検査をしてみることに。

レントゲンでは、妨げになる物体や液体は白っぽく、気体は黒っぽく写ります。スポンジは空気を含んでいるので、黒っぽく写るはずですが、周囲との写り度の差がなければ写し出されません。

上手い具合に写ってました。小腸の閉塞部位より上側には、移動できなくなったガスが貯まって、クネクネした腸管が黒く写し出されていますが、その終点と思わしき場所に、不自然に四角く黒い形が写っています。場所的にも、大きさ的にも、これに違いありません。超音波検査でも、消化管内に四角い物体が写し出されました。

通常、写らない異物の場合は、造影剤というレントゲンに写る液を飲ませてから、30分から1時間ごとにレントゲン撮影して、消化管内を滞りなく通過するかの確認が必要です。動きが悪くなってたりすると、半日がかりの検査になるため、手術に踏み切るのが、その分遅くなってしまいます。

今回は、ご家族からの有力な情報があったので、容易に診断することができ、不幸中の幸いだったかもしれません。早急に手術できたので、腸のダメージは最小限で済み、切り取る必要はありませんでした。

ですが、ひょっとしたら、誤食直後なら、吐かせる処置だけで済んだかもしれませんし、それがムリでも、手術せずに内視鏡で取り出すことができたかもしれません。この猫ちゃん、以前から悪戯食いの常習犯で、よく、便に異物が混ざって出てくることがあったそうですから、こんなことになるとは思わず、ちょっと、様子をみてしまったんですね。

|

« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »