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2014年10月

2014年10月22日 (水)

さっそく、超音波検査ご活躍

先だって、巨大台風が接近する最中、福岡まで超音波検査の研修に行ってまいりました。新大阪6時発の始発新幹線に乗りましたが、途中、三島ー広島間で運休となってしまった時には、もう、たどり着けないのかとがっかりしましたが、30分ほどで風が弱まり運転再開。なんとか、無事、到着しました。

久しぶりにお会いする先生はお元気そうで安心しましたし、「久しぶりだね。」と声をかけてくださったのには驚きの嬉しいことでした。いつも、しつこく質問していたので、覚えていてくださったようです。

「肝臓」「泌尿器」「消化管」とテーマを区切っての、講義・実習でした。「消化管」の一つとして、消化管内異物の講義がありましたが、タイムリーにも、小腸に異物を詰まらせた猫ちゃんがご来院しました。

「嘔吐する」ということで来院された、この猫ちゃん。怒りんぼうで、触診もままなりません。おとなしい猫ちゃんなら、触診で閉塞した異物を触れることもあるのですが、キンキンにお腹をこわばらせて、吠えまくり、ウンチ漏らしまくりで、とても触診はできません。

ですが、いくらなんでも、お腹の緊張が強過ぎます。腹痛がひどいのかもしれないと思いました。それに、まだ1歳にならない頃に、ビニールの塊を小腸に詰まらせて開腹手術をした前科者なので、「また?」と疑いたくなります。

レントゲン検査で、胃から十二指腸、上部の小腸にガスが貯まっています。これは、小腸で閉塞してる疑い大です。より、確証を得るには、バリウムのようなレントゲンに写る液体を飲ませて、消化管の通過障害がないかを確認するのですが、検査にかかる時間の分、手術に踏み切るのが遅れてしまいます。嘔吐が激しくて、吐いてしまったら、結局、検査になりません。

そこで、超音波検査をしてみることにしました。胃内には、通常より胃液が貯まっています。少し食餌を食べたというので、胃内のものは、フードなのか異物なのかわかりません。十二指腸はキレイです。小腸の一部分に、何かが充満した像がみえました。しかも、必ず、そのあたりをスキャンするのを嫌がります。

「十中八九、異物が詰まってると思う。」とお伝えしました。もちろん、正解は開腹してみないとわかりません。開腹してみたら、何も無いということだってあります。そのこともご理解のうえで、手術にご同意いただいたとはいえ、「正解」を確認するまでは、ドキドキです。

正解は、「ビニールの塊」。前と一緒です。しかも、前より大きい。なぜだか、とかくビニールが好きなので、気をつけてはいらっしゃるようなんですが。どこからか探し出してくるらしく、取り出したものをお見せしても、何だか解らない、、、とのことでした。

怒りんぼう猫ちゃんは、手術後も怒りまくり、ウンチを漏らしまくりで、困ったちゃんでしたが、本日、めでたくご退院。今頃、入院生活の疲れで爆睡してることでしょう。

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2014年10月 3日 (金)

ネコの腹部超音波検査

画像検査といって、絵で診る検査には、レントゲン検査、超音波検査、CT検査、MRI検査とありますが、当院も含め、たいていの一般病院でできる検査となると、レントゲン・超音波検査になりますし、CT・MRI検査は、ピタッと動かずにいなければ撮影できませんので、動物の場合、全身麻酔をしなければできないこともあって、汎用されるのは、やはりレントゲン・超音波検査です。

レントゲン検査は、影絵かつ静止画なのに対し、超音波検査は断面かつ動画で診ることができます。空気を含んでる肺を診るにはレントゲン検査が適していますし、心臓のようにレントゲンでは白い塊にしか映らない臓器でも、超音波検査なら、断面の画像で、心筋の厚さや弁索の動き方などを観察することができます。

なので、それぞれの性質、特性を生かして、組み合わせて診てこその検査です。超音波検査機器も、どんどん性能が良くなり、それに伴い、用途も多岐にわたってきました。

以前、アメリカでご活躍されていた画像診断専門医の先生が、大阪を拠点に講習会を開催されてましたので、超音波検査の基本テクニックをはじめ、レントゲン読影等々、よくご教授いただいておりましたが、数年前に福岡へ拠点を移されてから、さすがに足が遠のいておりました。

ですが、この度『ネコの腹部超音波検査』なるタイトルで、みっちり1日半の実習セミナーを開催すると知って、思い切って行ってくることにしました!!!せっかく当院にも、精度の良い超音波検査機器がありますので、もっともっと活用を広げるチャンスです。

早速、講習の申し込みをしましたら、始発の新幹線は満席になることがあるから、早めに予約しておくようにとか、宿泊はこのあたりの場所が便利ですよとか、驚くほどご親切な返信をいただき、こういうお心遣いって素敵だな…と、オマケの勉強をさせていただきました。久しぶりに先生にお会いできるのも楽しみです。

というわけで、10月14日(火)、当院は通常通り診療しておりますが、横山は不在にさせていただきます。連休明けなので、定期通院の患者様が重なり来院されると、お待ちいただくことになるのではないかと、心苦しいばかりではありますが、もっとお役に立てるようスキルアップしてまいりますので、何卒、ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

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