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2014年11月

2014年11月22日 (土)

♀不妊手術

発情、妊娠しないようにするための不妊手術は、♂猫ちゃんの場合は、まず100%精巣を摘出する手術ということになります。精管を縛って精子が出なくする「パイプカット」は、妊娠は避けることができますが、男性ホルモンを分泌する精巣があると、発情に伴う夜鳴きやスプレー行動は解決しないので、これでは目的をなさないからです。

同じく♀猫ちゃんの場合も、通常、卵管を縛ることはしません。卵巣だけを摘出する方法と、卵巣・子宮ともを摘出する方法があります。どちらの方が良いかについては、お偉い学者さんをはじめ、ベテランの臨床獣医さんの間でも、意見の分かれるところです。

卵巣だけ摘出するメリットは、手術時間が短く、術創も小さいので、身体へのダメージが小さくて済むことです。デメリットは、子宮が残っているので、子宮の病気になる可能性があることですが、こちらを支持する派の持論としては、卵巣が無くなり女性ホルモンが出なければ、子宮の病気はほとんど生じないことと、子宮も摘出したとて、膣付近の付け根の部分はどうしても残ってしまうので、デメリットとして実質的な差は無いとしています。

卵巣・子宮とも摘出することを支持する派の持論は、卵巣が無くても子宮の病気になることはゼロではないので、開腹する機会に摘出しておくべきとするのと、不妊手術は、腹腔内に異常が無いかをチェックする重要な機会でもあるのだから、むしろ、ある程度の大きさの術創を確保すべきだとしています。

この論点は、アメリカでは卵巣・子宮とも摘出するのが主流、ヨーロッパでは卵巣のみ摘出するのが主流となっているそうです。日本の獣医療は、アメリカの流れをくんでいる影響で、卵巣・子宮とも摘出派が主流ではありながら、近年、卵巣のみ摘出する方法も見直されている部分もあるといった感じでしょうか。もっとも、大学では卵巣・子宮とも摘出する方法を指導していますし、当院もこちらの方法で行っています。

が、私自身は、卵巣が無いのに、子宮の病気になってしまった猫ちゃんを診たことがありませんでした。なので、卵巣・子宮とも摘出する方が良いとする自信度は75%くらいだったでしょうか。ところが、この度、自信度が100%に急上昇する猫ちゃん症例に遭遇しました。

「尿漏れする。」というのが問題事の猫ちゃんです。寝ていたり、座っているところに、尿がジワ~と漏れているというのです。検査、治療をすすめるうちに、「膀胱ではない、液体の溜まったモノ」が2つ発見されました。開腹手術して確認したところ、液体が溜まった左右の子宮でした。不妊手術は済ませてあるということでしたが、卵巣だけを摘出する方法だったようです。不妊手術後、発情徴候は無かったようですし、腹腔内に卵巣らしきものもありませんでした。子宮に溜まった液体は細菌だらけでした。これが膀胱への感染ルートになっていたことは間違いないでしょう。これで、尿漏れが治まってくれると良いのですが。。。

兎にも角にも、稀ではありますが、「卵巣が無くても子宮の病気になることはある!!!」のです。

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2014年11月 7日 (金)

大阪動物愛護フェスティバル2014 in 大坂城公園

 11月9日(日)10:00~大坂城公園・太陽の広場にて、動物愛護フェスティバルが開催されます。

毎年好評、盲導犬・警察犬のデモンストレーション、アジリティードッグによる実演・競技、ワンちゃんしつけ教室、獣医師による健康相談、スタンプラリー、即売コーナーと、今年も盛りだくさんです。

多種協賛メーカーさんから、ペット用品のサンプルもいただけます。

我が、堺市獣医師会も、毎年、出店しておりますが、今年はカレードーナツ「カレーBOH(棒)」を販売します。ここだけの話、ディズニー・シーで販売されたものと同じなんだとか。それをサービス価格で提供しますので、是非、ご賞味ください。

Carryboh心配なことに、9日の天気予報が曇りのち雨になっておりますが、小雨決行、そこそこの雨決行ですので、中止にはならない予定です。是非、遊びにいらしてください。

私も、お手伝いに出動しますが、14:00から16:00は福島の被災動物のための募金ブースでお手伝いしてると思います。

晴れますよーに。

Teruteru001


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