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2015年1月

2015年1月19日 (月)

骨折治療の今昔

先日の勉強会のテーマは、骨折治療でした。

講師は、大学の先輩にあたり、整形外科では第一人者の大先生です。お父上もまた、整形外科では名の知れた大先生でいらっしゃいました。整形外科の器具には、○○式と、この大先生親子の名が付く器具が沢山あります。

昔は、骨折治療といえば、「いかに、元通りの位置にズレを戻して固定するか。」が、治療成功につながるとされていました。そのための強固な固定のために、骨にあてがう当て板(プレート)が改良されてきました。Yjimageところが、ガッツリ固定すればいいってもんじゃない!ってことが解ってきました。骨に直接あてがったプレートが、治ろうとする生体の仕組みを邪魔していたのです。

生体が治ろうとする時には、血液を介して様々な物質を運び込んでいくのですが、骨折部の骨へつながる血管は、周りの筋肉から忍び込んでいくものが重要だったのです。ですから、骨から筋肉を剥がしてしまい、筋肉との間にプレートをはめ込んでしまうと、血管が侵入しづらくなり、治そうとするのを邪魔してしまうのです。

ということで、近頃では、数本のピンを、骨折部の両側の骨に串刺しにして、ピン同志を固定する創外固定という方法が用いられるようになりました。皮膚からピンが突き抜けていますので、かなりグロテスクです。O0450033711443872890ただ、この方法で、骨折部を開かずに、ある程度元の位置に戻して固定するのは容易いことではありません。そこで、○○式と名の付く便利器具の紹介や、テクニックを伝授いただきました。

この方法では、プレートでガッチリ固定した場合ほど、元の位置には戻せないのですが、それでも、生体の治癒力が最大限に働けば、ぐんぐんと骨折部が太くなり繋がっていく様は、すごいものです。むしろ、程よいズレがある分、より太く、より強い癒合ができてくるようにも感じます。

ですが、従来のプレートによる手術方法も、全否定されているわけではありません。骨折した場所や、折れ方によっては、プレートのほうが有効な場合もあります。キッチリ合さなければならない関節面や、創外固定に不向きな肩甲骨、骨盤などは、プレートしかないそうです。

動き回る動物のことですので、創外固定だけで十分な固定が得られない場合は、ピンやネジを使った手術や、副子固定(外固定)と組み合わせて治療しなければなりません。プラスティック製の副子固定器具を当ててテーピングしても、すぐに外れたり、かぶれてしまったり、なかなか上手くいかなくて困っていましたが、今回、テーピングのコツなんかも伝授いただけました。

1歳未満の仔犬、仔猫さんの骨折や、指の骨折なら、副子固定だけで済むケースもあるようです。結局、どの方法がベストかは、骨折の場所や折れ方、はたまた性格も含めて、その症例によるということにはなります。

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2015年1月 8日 (木)

新年明けましておめでとうございます。

今更ですが、新年明けましておめでとうございます。

1月1日から4日まで、年始休暇とさせていただきました。ご不便をおかけすることがあったかもしれません。お詫び申し上げます。

年が改まったからといって、動物病院の毎日はさほど変わりませんが、お正月中の疲れから体調を崩した猫ちゃんの診療や、年末に去勢・避妊手術するのも忙しないということで、年明けを待っていた猫ちゃん達の手術が入り始めたので、ちょっと、パタパタしているかもしれません。けど、バタバタとまではいかないのは、皆様も、お仕事始めでお忙しいのかなあ???と思います。

また、インフルエンザが流行ってるみたいですし、皆様も、体調を崩されませんよう、ご自愛いただいて、健やかな新年の始まりとなりますよう、お祈り申し上げます。

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

Yjimage

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